WIPOが発表した、2024年12月および通年のPCT特許出願データ

2025/05/14
2025/05/14

統計によると、2024年のPCT出願総数は273,900件に達し、2023年より0.5%増加しました。中国は依然として最大の出願国であり、出願件数は70,160件にのぼりました。
中国に僅差で米国(54,087件)、日本(48,397件)、韓国(23,851件)、ドイツ(16,721件)が続いています。
中国が増加に転じた(0.9%増)のに対し、米国は2.8%減、日本は1.2%減、ドイツは1.3%減となりました。
米国は3年連続の減少、ドイツと日本は2年連続の減少となり、対照的に韓国は7.1%の高い伸びを示し、27年連続の成長となっています。

2024年のPCT出願件数は、ファーウェイ・テクノロジーズが6,600件でトップとなり、サムスン電子(韓国、4,640件)、クアルコム・インコーポレイテッド(米国、3,848件)、LG電子(韓国、2,083件)、寧徳時代(中国、1,993件)が続いています。
出願件数上位100社のうち、日本、中国、米国の出願人が最も多く、それぞれ35社、21社、19社でした。

上位10社の中で出願件数が最も伸びたのはサムスン電子で、2024年には716件の出願が公開されました。
一方、日本の三菱電機は2023年から196件減少しました。
トップ10以外だと、米ハイテク大手のアップル社(出願件数441件増)とグーグル社(出願件数335件増)がともにトップ20入りをしています。
あらゆる業種が名を連ねていますが、上位20社の出願人のうち少なくとも8社が携帯電話・通信業界企業に属しています。

教育分野では、カリフォルニア大学(米国)が2024年に519件のPCT出願を行い、引き続き当分野では首位をキープしています。テキサス大学(米国)が216件で2位、清華大学(中国、188件)、浙江大学(中国、175件)、ソウル大学(韓国、170件)が続いています。

2024年は、デジタル通信がPCT出願公開分野のトップに浮上し、全体の10.5%を占め、2019年からトップの座を守ってきたコンピュータ技術を抜きました。他の主要分野には、コンピュータ技術(9.7%)、電気機械(8.6%)、医療技術(6.5%)、計測(4.4%)が含まれています。
これら5分野を合わせると、公開されたPCT出願総数の約40%を占め、2019年と比較して5ポイント増加しました。
上位10の技術分野のうち、デジタル通信(9.9%増)と電気機械(7.9%増)が2024年に最も成長しました。

出所:IPRDaily

    

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