2024年、生成AIの特許件数が大幅に増加しました。
2024年末までの世界のAI特許総件数は260万件近くにのぼり、そのうち生成AIは9万件余りで全体の3.6%にすぎませんが、生成AIは既存のデータを学習することで文字、画像、音楽などを含めた新しい内容を創造できるため、すでにAI界の学説となっています。
この技術が脚光を浴びることになったきっかけは、2022年11月にOpenAIがChatGPTをリリースし、生成AIの計り知れない可能性を世界に示したことです。
それ以来、中国だけでも数百の大型モデルが登場し、テキストから図面、テキストから動画などを生成する製品が急増しています。
中国の澎湃新聞(The Paper)が、世界知的所有権機関(WIPO)が2024年に発表した「生成AI特許調査方法」(詳細は文末を参照)に基づき調査をしたところ、2024年に世界で新たに4万5000件の生成AI特許が登録され、これは過去10年間の特許総数に匹敵する件数でした。
2024年に新たに公開された45,000件の生成AI特許のうち、61.5%にあたる27,000件が中国によるもので、米国は7,592件で2位でした。
ここで注意する必要があるのが、受理地が必ずしも発明者の出身地を意味しないということです。
実際、2024年にEPOで公開された生成AI特許件数が最も多い企業は韓国のサムスン(254件)で、米国のグーグル(54件)、中国のファーウェイ(51件)がこれに続いています。
世界知的所有権機関(WIPO)が、特許の発明者の住所に基づき、2014年から2023年までの生成AI特許の世界の発明者の出身地を分析したところ、トップ5は中国、米国、韓国、日本、インドでした。
全世界における生成AI特許の公開件数

中国が最も多くの生成AI特許を保有し、米国、韓国、日本、インドがそれに続いています。
中国の澎湃新聞(The Paper)によると、2024年全体を通じて、生成AI特許の数が最も多い20社は、Tencent、Baidu、チャイナモバイルなど中国が11社で、米国は7社、欧州はSHEMENS1社のみでした。
2024年に公開された生成AI特許件数企業ランキング

営利団体に加え、過去1年間で最も多くの生成AI特許を取得した学術機関は、すべて中国でした。2024年には、中国科学院が492件のAI特許を新たに取得して首位に立ち、浙江大学と清華大学がそれに続いています。
※生成AI特許の調査方法の説明
生成AI特許の検索キーワードは、世界知的所有権機関(WIPO)が2024年に発行した報告書「Generative Artificial Intelligence」の付録に掲載されている、生成型人工知能、大規模、大言語モデル、Generative AI、generative artificial intelligence、Generative adversarial networks、Large language models、llms、Diffusion models 等を含む、生成AIに関連する検索キーワードを参照している。
一部の特許では、生成AIに言及しているものの、特許技術自体はこの技術と無関係なものものあり、ここでは「智谱清言GLM-4-Flashモデル」で排除している。
出所:中国青年網(記事より一部を抜粋して翻訳しています)
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