中国に行ったことのある方は、中国のテレビチャンネルの数の多さに一度は驚かされたのではないでしょうか。

中国のテレビ局は、主に、全国放送の国家級テレビ局のチャンネルと、ローカルテレビ局のチャンネル、各地域の衛星チャンネル、デジタル放送チャンネルに分類されます。
テレビ局は全国で300局ほど存在していて、中国の家庭では100前後のチャンネルが一般的に視聴可能です。
チャンネルが多すぎて、テレビ番組を把握するだけでも大変そうですね。

国家級のテレビ局は、中国中央テレビ（CCTV）1局のみで、中国全土で視聴できます。
総合・経済・スポーツ・映画・ドラマなど20以上のチャンネルで放送されていますが、特に重要な番組が、毎日中国標準時間19時00 分～ 19時30分に放送される、「新聞聯播」で、中国国内で最も影響があり、国の重要なニュースはまずこのニュース番組で発表されます。

中国のテレビメディアは、中華人民共和国国務院・国家新聞出版広電総局（広電総局）が全国統括管理をしていますが、テレビ局には実は色々な規定があります。

例えば、各衛星総合チャンネルについては、
1. 毎日少なくとも30分の国産ドキュメンタリーと30分の国産アニメ（子供番組）を放映する。
2. 毎年輸入する海外番組のフォーマットは1つとし、19：30－22：00の間に放映してはならない。
3. 毎四半期でゴールデンタイム（19：30－22：30）に放送できる歌などのオーディション番組は全国で1つだけ（広電総局の評議会が選ぶ） などという決まりがあります。

中国のテレビ番組制作は、それぞれのテレビ局や制作会社が行っていますが、放送前に広電総局の内容審査を通過しなければなりません。
厳しい審査を通過したテレビ番組だけが、国民の目に触れることができるのです。

Beijing ,China – October 22 ,2017 : China’s Beijing City, a famous landmark building, China CCTV (CCTV) 234 meters tall skyscrapers is very spectacular.